仓多江美 · 白泉社 · 1977 年
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倉多江美のまんが世界には一種独特の香気が立ちこめている。それは、秀れた短編小説を読むときに味わう醍醐味だいごみに似て、読者に豊饒ほうじょうな精神の高揚と充足をもたらしてくれる。彼女は人生の機微きびと哀歓あいかんを軽妙な筆致ひっちで語りかけるが、そこに一筋鮮烈せんれつに燦きらめく硬質な光を見るだろう。
仓多江美