关于本卷
「我が国は未知の感染症に襲われている」。致死率5割の悪疫が王宮に。 コロナ禍の今こそ読んでほしい。6巻だけでも感動します。 康太たちが、新興貴族の大衆主義者、ナバリオーネ・ラパイヨネの陰謀をくじき、 移民島を救ってから、しばしの時間が流れていた。 季節は巡り、夏だというのにヘカトンケイルでは、やけに肌寒い日々が続いていた。 移民島の二人の少女・白茅とキュネーは、変わりゆく状況に翻弄されていた。 一方、康太と榛美は、平穏な日々を味わうように過ごしていた。 海藻を摘んで寒天をつくったり、潟に小舟を出して釣りをしたり……。 そんなある日、二人のもとに、ピスフィがとある仕事の話を持って来る。 ヘカトンケイルの国家元首にしてピスフィの父、ピスディオ・ピーダーの 帰国祝いに、ふさわしい料理をつくってほしいという依頼だった。 ピスフィには、ナバリオーネとの対立によって空中分解寸前となってしまった ピーダー閥を、饗宴によってつなぎとめる狙いがあった。 ピスフィが持ち込んだ精白小麦粉は素晴らしく、 ふかふかの食パンを焼くことができ、それで極上のサンドイッチを作った。 康太の前腕以上もある巨大なオマール海老を使ってクリームコロッケを作った。 仕事が終われば、もちろんみんなでお酒を酌み交わす。 仕事は楽しく、お酒はおいしく、すべて世は事もなし。 そんな平和な日々に感謝する康太たち。 一方、ヘカトンケイル人は、忍び寄る凶兆に気づいていなかった。 朽ちない遺体を乗せた小舟が、風雨と共に潟に打ち寄せたことに―――。
本系列
7 卷
